世界の「お茶」を意味する語

世界の「お茶」を意味する語

 

日本 お茶 アメリカ Tea
中国 茶 ロシア Кофеварка
イタリア Tea ベトナム Tra`
アイルランド Tae オランダ Thee
インドネシア Teh フランス The'
世界でお茶を意味する語の起源は、「チャ」系と「テー」系に分かれます。 「チャ」は主に陸路で伝わったが、大航海時代以降の伝播では中国語のうち、広東語での呼び名であるチャ(ch'a または ts'a 。チャーまたはツァー)に由来するものと、福建省厦門(アモイ)地方の方言(ミン南語)での呼び名のテー(te または tei 。発音はどちらもテー)に由来すると考えられるそうです。

また、オランダがアモイから茶を運んだため、オランダから茶を輸入した国では「テ」の発音が定着し、テは海路で伝わったと言われています。
茶を意味する単語をもつ言語でこの両者の系統に属さないものは極めて珍しいそうです。

世界の茶葉生産ランキング
茶葉は、アフリカ・中南米・ヨーロッパでも生産はされていますが、茶葉のほとんどの生産はみなさまの想像通り(?)中国・インドとその周辺のアジア地域です。
ちなみに、2003年度は全世界で321万トン、2006年度は364万トン、2008年度は483万トン生産されています。

1位 中国
2位 インド
3位 ケニア
4位 スリランカ
5位 トルコ

様々なお茶の種類
茶葉の発酵をコントロールすることで、いくつかの種類のお茶に分けることができます。
ということは、みなさんがご存知のいろいろな種類のお茶は、同じ茶葉から作られているのです。
ここでは6種類(六大茶類)のお茶の種類をご紹介します。
緑茶(不発酵茶)
酸化発酵を行わないもの。日本においては、一番なじみのあるもので、「日本茶」と同意に使われることが多い。ジャスミン茶もこれに分類されるものが主流です。
白茶(弱発酵茶) ほんの少し酸化発酵させるもの。主に中国の福建省で生産されている中国茶。
青茶(半発酵茶) ある程度酸化発酵を行わせるもの。ウーロン茶は青茶に分類される。中国語でいう「青」は、「黒っぽい藍色」を指す。
紅茶(完全発酵茶・全発酵茶)
酸化発酵を完全に行わせるもの。
ヨーロッパで多く飲用されなおかつ世界で最も紅茶を飲むのはイギリス人で、朝昼晩の食事だけでなく、起床時、午前午後の休憩にもお茶を楽しむ。
黄茶(弱後発酵茶)
白茶と同じ工程を行った後、軽く酸化発酵させるもの。黄茶は清朝皇帝も愛飲したといわれ、中国茶の中でももっとも希少価値が高い。100グラム1万円を超えるものも決して珍しくはない。
黒茶(後発酵茶)
緑茶にコウジカビによる、通常の意味での発酵を行わせたもの。プーアル茶は黒茶に分類される。日本でもわずかではあるが黒茶は製造されており、四国が主な生産地である。こちらも黄茶同様希少なもの。

注意!お茶ではない「茶」
茶葉を使用しない嗜好性飲料も総じて「茶」と呼ばれることがある。こういった茶ではない「茶」の多くはチャノキ以外の植物に由来するものであり、葉や茎、果実、花びらなどを乾燥させたものを煎じて使用する。

■植物由来
麦茶 ドクダミ茶 柚子茶 ハトムギ茶 ハニーブッシュティー
マテ茶 桜漬葉茶 熊笹茶 杜仲茶 陳皮茶(蜜柑の皮)
苦丁茶 ハーブティー 竹茶 昆布茶 韓国伝統茶
梅昆布茶 甘茶蔓茶 甘茶 そば茶 パパイヤ葉茶
ハブ茶 コカ茶 紫蘇茶 マタタビ茶 ルイボス茶
甜茶

■真菌類由来
椎茸茶

■動物由来
虫糞茶(虫屎茶)   象糞茶