倒産からの軌跡第3章



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◆ 更にピンチの巻 ◆

◆そして更に1店舗出した。 
それに付随するかのように 本部も作り形的に4店舗になった 
ただこのころ、自分の毎日がひどい状況から
そんなに変わっている状況ではなかった。

このころが年商8億 年収は3000万を超えていた。
会社に行くのは昼過ぎてから 夕方には、飲みに行くことを考えて飲みにいく。
そして 週4日ぐらいはゴルフに行く日程が3ヶ月ぐらいあったと思う。

◆その日程が半分になったぐらいで、
それが社長だと思っていた俺が非常に恥ずかしい



若いころから女性は好きだったが、
更にエスカレートしていき女性に対しても
好きな女性は、全て自分のものになるのではと変な勘違いまでしていた。

◆こんな状況では、今考えれば、はっきりいってだめな状況だった  
ミーティングなどは、かなり行っていたが 
それぞれの店を任せていくには 全員年齢も若く経験も少ないため
かなりの問題がおきてきた。 

それでも俺は何とか立て直そうと奮闘していた。 
そうこうしているうちに 一人の人間が、相談があるといってきた。 
何か嫌な予感がしていたが聞いてみると会社を辞めるとの事だった。 

◆前から私は 
「去るものは追わず」
と皆に言ってきてそれを実行してきた。 

ただその人間には相当お金も気持ちもかけてきた。
俺の中では、衣食住全て世話をしていた気持ちであり現にそうでもあった。 
さびしかったが気持ちを入れ替えた。 



◆やめる理由として 営業会社は成績が悪いと役職などから下ろされ 
地位も下がってしまう。 

その人間は自分が誘った人間のほうが、地位が上がり会社にいずらくなっていた。 
そして辞めていった。 

◆それから会社の展開が急スピードで変化していった。  
それから数日が過ぎ 前から成績が下がっていて、
最初からいた元上司の人間が辞めることになった 

しかし辞めるとおもっていたので、まったくびっくりはしなかった。
私自身がそう仕向けていたのかもしれない。 
そしてそれなりの体制は 整えてあるつもりだった。

しかしこの人間がやめると、従業員から見た会社としての信頼と、
従業員が今まで耐えてきたつらい事が戻ってきたかのように 
やめる人間が後を絶たなくなった。一気に10人も会社を辞めていった。

◆全て最初からいた上司の、策略だった。
金、会社の客などは相当持っていかれてしまった。

それからは前の従業員との戦い
そしてやめた従業員が置いていったクレーム現場に忙しくなった。
金のことも考えなければいけないが、まずはクレーム処理 

◆このときが29歳 ものすごい忙しく動いていて、
とても早く2,3ヶ月が過ぎて言った そして振り返ってみたら 

辞めた元上司は会社の近くに自分で独立し、辞めた社員もその会社にいる
という事を風の便りで聞いた。 

◆悔しいという思いとすっきりした思いでいっぱいだった。 

今まで私は人を憎んだりする事はなかったが、
久々になめられた思いでいっぱいだった。

そのうち爆弾を落とそうと思っているが、結局は全て私の経営責任でしかない。 
大量に酒を飲みその事は胸にしまいこみ 
必ず逆襲してやるという気持ちを胸に残し
今自分の会社を盛り上げることに精を尽くした 

◆そして人の見方が少しづつ9年前の自分に戻っている気がしてきた。
自分で思うには9年前は、あまり人は信用していなかった。
そのためかなり親しい人以外は普通の話しかせず
自分という人間を表に出さなかった。 

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■反省と勉強

◆前回も自分の甘えが最大の原因とは書きましたが今回も
どうしてもその点が反省になってしまいます。

◆経営者とは100%従業員を信頼したいものです。
それで100%の失敗を自分で受け止めればいいものでもあります。

ですがあえて99%の信頼と1%のリスクヘッジにしようと私は今考えています。

◆それと従業員または知り合いなどいろいろ助けてあげても見返りは求めない。
私も見返りは求めているつもりでは、ありませんでした
ですが結果
「あれだけしてやったのに」
と思う時点で見返りを求めています。

◆友達 知り合い 会社、当たり前ではありますが、
自分の中での一定のルールのもと動く必要があります。
なんだか考えながら生きていかなければと難しい気がしますが
◆簡単に言いますと 「 区別していこう」
ということです。

◆本日の教訓 「金が絡むことには要注意」