倒産からの軌跡第3章



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◆ 独立した時の失敗点2 ◆

私が独立をしたときに人から

「なぜ独立したの」と聞かれれば



私は「自分の意見が通る環境がいい。」
    「やりたい事をやりたい。」
    「人に使われるのは疲れる。」

こんなことを言ってきました。

ほとんどが自分の意見を反映した発言なのですがこれが
間違いとも正しいとも言えません。


創業間もない頃であればその勢いがパワーとなって社長の力で
どんどん率先して引っ張っていく事が可能だと思うからです。


■ですが心の奥にある気持ちと野望とは

  「人を支配したい。」
  「金持ちになりたい。」

こんな気持ちが先ほど述べた発言よりも強かったのだと思います。
これも創業当時であれば仕方が無い部分かもしれません。


■ですがここで重要なのが「人の意見を聞く。」と言う事です。


人は偉くなればなるほどまたは意見が通れば通るほど
人の意見が聞けなくなるし更に意見を言ってくれる人が
少なくなります。


私は独立間もない頃、いろんな意見を言ってくれる人が多かった
気がします。ですが初めからほとんどの考え、戦略、実行が
うまく行き、当たりだすと人の意見は聞いてもしょうがないと
感じ始めました。


またこの頃思うこととすれば、聞けば失敗するこんな風に
考えていました。


ですので回りは当然意見も言わなくなるし独断状態となってしまいました。
これが良いときであればそのまま続いていきますが必ず躓く時がきます。


この時が人の意見を聞かない体制や自分を作った事に
後悔するときが来たのだと思います。


■そして周りにも自分はこういう人間だと決め付けて組織を
作ってしまったことに焦りを感じたのもピンチになったときでした。


過去は戻らないので振り返る必要はありませんが
ピンチの時に何でもいいあえる環境と言い合えるスタッフは
必要だと思います。


またこの時が来た会社であれば直ぐに変革が求めらる時期でもあります。



■いろんな社長さんとお会いして感じますが


「今更無理だ。」

「これで10年来たからな。」

と言われる事もありますがピンチの時には改革が必要です。


アイデアでも社長一人の考えより皆で考えたほうが多くのアイデアは
出ます。そこから決定するのはあくまで社長一人で行わなければ行け
ませんがアイデア一つとっても言い合える環境は大事なのではないで
しょうか


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■反省と勉強
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■人はなりたい人間になるとは良く聞きますが、そのとおりだと
私も思います。自分が人に発言している事よりも心で思っている
方向に自分は動いていますから会社もその方向性になります。


創業する時の気持ちでもお金や支配といった事だけでは駄目だったと
いうことが、今気づかされました。


■社員の発言できる環境作りこの部分でも大きく反省しています。
発言はできる環境であっても、人は自分の発言に責任を取るのは
嫌いなので例えアイデアを皆で出し合ったとしても当たり障りの
無い意見しか出てきません。


社員が発言しその発言の内容を社長が全て責任を持ってくれるんだ
と言う環境から良いアイデアがでてくるのだと思います。


もしかしたら自分の会社は、発言は多いが真剣に考えての発言か
吟味しても面白いのではないでしょうか


■聞こえのいい発言は誰でもできますが本当に自分が描いている
  事の方向に進んでいくのかな