倒産からの軌跡第3章



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◆会社の2番手がうつ病か◆

いろいろ話し合ったがどうしてもどっちの方向でも返答が出ない。 

詳しく話すと 

会社を再生させるため銀行とは話し合っている。
そして話は決定し方向性は決まった。

そして後は業者との話し合いだ。
今のまま債務超過を続けていけばだめになるのは目に見えている。
なるべく債務をきれいにするために業者さんには、 

◆半分カットをお願いする方向になっている

其の話を端口にしても分かっているが、頷けないらしい 

涙ながらに彼も考えているがどうしても頷けない。

2回か3回話は続いた。

私もいらだちを覚えてきた。

「全ての責任は俺が取るお前には、ひとつも迷惑はかけない」
話しなのに、
分ってもらえない。 

このままいっても平和な時間は、少しだけ長く過ごせるが、

あとは今の3倍はきつくなる。
それは、納得できるといってはいるが

何かがうなずけないらしい。 

甘えとしかいえなかった。

◆他の社員に聞いた話だが、
会社が終わってからは、会社で酒は飲むし横暴さが目立っていたという。

当然彼にも、相当のプレッシャーは、あるとは思うが、

何かをやってくれといった覚えも無く何かを頼んだ覚えも無かった。
この頃私の周りの人間にも、うつ病などの話がかなり多かった。
前にも書いたが6人もいた。 

(うつ病の話は辞めておきます。)

◆平和な時間が長すぎてしまい

私自身も反省しているが、
私の分身とも言える人間がこの土壇場になって 
はっきりいってビビりだした。 

私は信じたい気持ちと 
今までいいときはかなりの遊びに連れて行ってあげて
俺とまでは行かないが、金も相当使っていた。

悪くなったら
「うつ病かよ」
と、だんだん思うようになってきた。

ただこれを思う
あれを思うというよりも、
時間が無く。
そんな事にかまってはいられない状況だった。 

ただ少しづつは、話しをしないといけないと思い
話をすると少しうつ病のようになる。

◆私は
彼に、
「もう話はしない自分の考えでそして無理をせず流れるまま天命を待て」

といった。

それからはその話には触れていない 

人の土壇場の精神力は、やはりその場に境遇しなければはかれない。 
今後の参考になった。 

そして今まで生きてきた環境が左右することも認識した。
はっきりいって育ち方がかなり影響してくるだろう。 

それからの会社での俺と端口君との関係は、
端口君が私を避けるようになっていき会話は無くなった。

ただ他の人に聞くと俺がいなければ、元気らしい
後になりわかることだが、

◆うつ病の振りだった。


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■反省と勉強
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■反省といいますと
全てが反省ですが

私の会社は全部で3つありました。
その整理の仕方なのでいろいろ難しいことはあったと思います。
それを相談するのは少し無理なことだったかもしれません。

このときの自分の状況を考えますと
多分人に自分の考え方を認めてもらいたかったのだと思います。

心が弱かったのだと思います。

■社長は土壇場では全て自分で決めなければなりません。

人に聞いても責任転嫁するだけでいい返事は返ってくるはずがありません。

正常な時なら分かったことでも
その場で私は同意が欲しかったのだと思います。


◆責任を取る人が全ての判断をしよう